10月18日に広島東洋カープ黒田投手の引退が発表されました。
心づもりはしていましたが、
いざその報せを目にすると想像以上にショックでした。
ジャクソン投手のように笑顔でマウンドに上がる姿、
フルカウントになっても安心して見ていられる中崎投手。
それぞれとても魅力的なのですが、
黒田投手の野球に向かう姿は私には特別でした。
プレイを見ているというよりは、彼の生き様を見ているような気持になるのです。
残された時間を自覚し、満身創痍で孤高に、そして全力でボールを投げる姿には
人として、多くのことを学びました。
自著では名門高校の控え投手から専修大学へ、カープの選手、メジャーリーガーになるまでの軌跡、
カープに戻るまでの葛藤が記されています。
目標は常に目の前のできる事に設定し、小さな階段をひとつひとつ登ってきたこと。
メジャーでは、こだわりを捨て環境に合わせ、自身の勝利数や完投ではなく
チームに貢献できるようにローテーションを守りクオリティスタートを優先。
その成績が評価され、ヤンキースからオファーを受けるも2015年にカープに復帰。
現在は痛み止めを打って登板しているそうなのですが、
その姿や言動に、多くの若い選手が良い影響を受けているのはご存知の通りです。
そんな事を知れば知るほど、
思い通りの状態ではない中でベストを尽くす、マウンドでの気迫溢れる姿はますます眩しく、
その姿に、年齢を言い訳にしてはいけない、自分も頑張らねば...と思い直すのでした。
ファンになったのはカープに復帰してからなので短い間ですが
言葉通り背中で語れる選手、ひとでした。
もう、こんなに気持を動かされる野球選手はいないだろうなと思います。
とてもとても寂しいけれど、
日本シリーズでの投球を今までと同じように楽しみにしています。
その後は体をゆっくり休めていただいて、
また広島に戻ってきてくれるのを待っています。
そのときは監督で、もし無理なら市長でも県知事でも...
広島城も宮島も別荘にしていいけん....という気持で待っています。
貴方は広島のヒーローです。
本当にありがとうございました。
かしこ
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