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ここ最近、カープの調子が以前ほど良くありません。
昨日8/6に行われた巨人戦では4連敗を喫し、2位巨人とのゲーム差4.5。
負け試合の後はどうにもこうにも気持が消化不良で、
どうしたら勝てるのかと素人なりに考えてしまいます。
最近、黒田投手の著書を読んだのですが
(’16買ってよかった大賞の予感大!
ちなみに去年の大賞は鳥の形のペーパーナイフ税込540円)、
その中にこんな一節がありました。
黒田投手がドジャースを経てヤンキースに移籍した際の、
選手やチームへの印象について書かれている箇所です。
「集団の中で、優勝を経験したメンバーがいるかどうかで、その空気が変わるのだ。
土壇場になっても、優勝した経験者がいれば、その落ち着きがみんなに伝わる。
それこそが、「本物」の選手だけが持っている力だと思う。」
これは、今のカープにそのまま逆説的に当てはまるのではないでしょうか。
メジャーで活躍した黒田投手でさえ、野手の中では一番のベテラン新井選手でさえ
日本でのリーグ優勝の経験はありません。
緒方監督やコーチ陣の中では1991年のリーグ優勝経験者がいるようですが
いまの一軍の選手にはいないようです。
今年はG.W後もカープの調子が恐いほど良いのですが、
その勢いは黒田投手が7/23に日米通算200勝達成を機に少しずつ衰えたように思います。
200勝達成前は、勝利を後押しするぞという気持ちを選手から強く感じました。
無事達成し、その後に見えてきた「25年振りのリーグ優勝」を前に、
誰もが未経験の領域を前に、いまチームが硬くなっているように見えます。
(7/5〜7/22の11試合では8勝3敗、7/23に勝った後は、7/24〜8/6まで3勝8敗の成績です。)
昨日の試合では、降板となった黒田投手はベンチにグローブを叩きつけ、
落ち着きを保つことは難しかったようです。
広島カープのヒーローである黒田投手でさえ、
日本のリーグ優勝に関してはルーキーなのです。
昨日8/6は広島に原爆が投下された日で、広島にとっては原点に立ち戻る大事な日。
今でこそ新しいマツダスタジアムを拠点地とし、
チケット入手も難しいくらい盛況のカープですが、
もともとは、戦後何もない焼野原から始まったであろうカープ。
発足後すぐに市民の呼びかけによる樽募金で資金を集めるほど資金力のなかった市民球団。
おんぼろで狭い市民球場。
今一度原点に戻り、
選手全員がルーキーのような気持で、
優勝経験も資金力も豊富な巨人には負けてたまるかと
がむしゃらに食らいつく気持で臨めば、
無駄な気負いは捨てられるのではないでしょうか。
そう簡単に優勝とはいきそうにはありませんが、
この苦しい波を何とか乗り切って欲しい。
8/6のピースナイターをTVで観戦し、そんな風に思いました。
引用:決めて絶つ 黒田博樹著 ワニ文庫より
画像はamazonよりお借りしました。
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